室原神社の石柱に刻まれた寄進者名には、北と西で始まる姓が並んでいる。
小野浦を初めて訪れた時から気になっていた特徴は、集落の地勢に関わりがあるそうだ。
集落を二分する川を境に、北側に北、南側に西の付く姓が多かったという。
北(キタ)に漁業者、南(ニシ)には農業者が多く住むという区別のつく時期もあった。
今では川も無くなり、北姓西姓の境界も曖昧だが、多い事に変わりはない。
明治の役人が勝手に決めたともいう姓。そこに頓着しない小野浦に独特な気性を感じる。
NAWATA
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