泊港にある波止の先に立つ石燈籠。灯台の役目を果たしていたものを移設したのだろう。
提灯くらいだと思える明るさが、沖から見えるものだろうか。
船が沖合を航行するようになったため、現代の灯台は眩しい。
背景に溶け込まないよう明るく、より遠くへと光を運ばなければならなくなったからだ。
岸に並ぶ人家の明かりも疎ら。自然や人の力で、岸近くをゆっくりと船が進んでいた頃。
揺らぐ微かな火でも、暗闇の中で頼もしく見えたに違いない。
NAWATA
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