『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』の冒頭で、瀬戸内の古き良き風景を見る事ができる。
大崎下島大長の北堀には、今は消えゆく農船、町並みの向こうには見られなくなった船がゆく。
マドンナとの出会いは豊島の小野浦。室原神社の石段を下りる場面を同じように撮影してみる。
樹木の成長の他に、目立った変化が無い。変わらないで済む余裕が島にはあるのだと思う。
閉ざされた店舗や工事現場の囲いを目にして、そこに何があったのか思い出せないことが多い。
変わり続ける事を余儀なくされる都市に、もう寅さんの居場所は無いのではないだろうか。
NAWATA
◎島プロジェクト → http://www.shimaproject.jp/
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