日本人は米を食し、その副産物といえるワラで身の回りの物を多く作ってきた。
そんなワラにまつわる展示が、広島市郷土資料館で開催されていると知り、観にでかけた。
軽さと柔らかさは履物。緩衝性の高さは包んで保護することに。保温性は寒さを防ぐために。
わらじや雪靴に雨具、容器や敷物。編むことで様々に形を変えたワラ製品は、知恵の結晶。
ワラ製品とその加工技術は、誰もが思い浮かべる田舎の風景と共に消えつつある。
昔の生活には戻れないが、物を無駄にしない精神は、受け継ぎ伝えなければならないと思う。
NAWATA
◎『ワラのあった風景』 広島市郷土資料館 6月30日まで
◎島プロジェクト → https://www.shimaproject.jp/
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