大崎下島

手作

農作業に使うと思われるものが集められた納屋の壁に、ふたつの梯子が見える。
先の尖った梯子は、生い茂ったみかんの木のどこへでも差し込んで使うことができるもの。

枝の損傷を最小限に抑え、剪定・収穫作業ができる。みかん農家の知恵が生んだ独特の梯子という。
似たようなもので三本脚の三脚・脚立があるが、傾斜地ではこちらの方が都合が良いのだろう。

どちらも木製が当たり前だったが、今ではほとんどがアルミ製で壊れても素人は手出しできない。
壊れるまでが長いもの、壊れても直せるもの。直せる手作りの道具は減るばかりだ。

NAWATA

◎島プロジェクト → http://www.shimaproject.jp/

関連記事

  1. 広島県の島々

    職人芸

    年季の入ったトタンに据えられた色あせた看板。大長に残る職人芸のひと…

  2. 大崎下島

    錆びた魂

    物には魂が宿るという教えが、かつてこの国にあった。消費する…

  3. 広島県の島々

    思い出の味

    大崎ラムネの名は、ネットで検索しても、地方史をまとめた本でも見つか…

  4. 大崎下島

    沖友

    集荷所の脇に立派な椅子が並び、作業着のお爺さんが二人腰掛けてい…

  5. 大崎下島

    こまんたれぶー

    皆さん、「こまんたれぶー」。我が家ではすっかりブームとなって、この…

  6. 大崎下島

    港町

    御手洗にある蛭子神社。境内から道路で切り離された鳥居が、海に向…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


最近の記事

  1. 未分類

    大事な一歩!!
  2. 下蒲刈島

    島の記憶 406 ー 下蒲刈島・大平山公園ー
  3. 斎島

    いつきであそぼう!
  4. 岩城島

    島の記憶 458 ー岩城島・西ー
  5. 倉橋島

    島の記憶 284 ー倉橋島・住田醤油店ー
PAGE TOP