大崎上島の取材で楽しみにしていた場所のひとつ木江は、
享保年間(1716年~1736年)頃から風待ち潮待ちの港町として急激に発展し、
その後も幕末から明治と、港町・造船の町として大いに賑わった。
木造和船大工の後継者不足で技術の継承が危ぶまれている現在からは想像もできないが、
木造船の需要が多かった大正には25件もの造船所が存在したそうだ。
その長い繁栄を象徴するように、旧街道沿いには趣のある木造建築が建ち並ぶ。
遊郭があり、最も華やかだったと思われる路地を囲む建物には、
屋内外の随所に凝った建築模様が施されており、当時の賑わいが感じられたが、
損傷が激しく、廃墟化した建物が所々で目についたのは少し残念。
ただ木江は、木造建築では珍しい3階建てや4階建ての建物も多く観られ、
そればかりか、少々驚きの5階建ても現存しているので、
ぜひ古い町並みをゆったりと堪能しながら、その建物を探して欲しいと思う。
Nakagawa
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