対岸が夜の闇に溶け、落ち着いた背景に建つ大鳥居に足を止めて見入る人は多い。
簡素な空間に対象物を際立たせる夜の演出に、どこか日本的な美しさを感じる。
内にも外にも物は溢れているが、受け継いでいるはずの日本の美は、
今では意識して探さないと見つからないまでになってしまった。
平安時代の平氏も戦国時代の毛利家も江戸時代の浅野家も見たことはない闇に浮かぶ大鳥居。
我々が遠く及ばない美意識を持つ先人達に、少しだけ自慢できる景色ではないだろうか。
NAWATA
◎島プロジェクト → http://www.shimaproject.jp/
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