百島を訪れて驚いたことがひとつ。それは道祖神の数。
島の至る所で見受けられ、『一軒に一道祖神?』と思うほどの多さでした。
塞神(さえのかみ、さいのかみ)ともいう道祖神。
ご存知のとおり、主には村や集落の守り神としてその境に置かれ、
厄才を防ぐ結界の役割をはたしているのですが、違う角度からみてみると、
その家、その村落の『裕福度をはかるバロメーター』ともいえます。
道祖神をつくるには当然お金がかかるため、そのお金を捻出できない村落や家々では、
程よい(ご利益のありそうな?)石を配置してその変わりとしていたそうです。
たぶん昔は、このケースの方が多かったと推測しますが、
のちに裕福になった家は、道祖神代わりにしていた石を本物の道祖神に変えていき、
また何かのきっかけで村全体が裕福になった場合は、
村全体がいっせいに石を道祖神に変えたいったそうです。
それで有名になったのが安曇野(長野県安曇野市)ですが、そういう観点からみると、
百島は昔から裕福な家々が多かったと、伺い知ることができますね。
Nakagawa
<島プロジェクトで取材した各島の写真・レポートは下記サイトでご覧いただけます>
◎Shima Project Web. → http://www.shimaproject.jp/
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。