豊島の漁師の主なターゲットは太刀魚(タチウオ)で、その漁獲量は広島県内トップを誇る。
以前紹介した太刀魚のダシをベースにした『豊島ラーメン』開発の背景もここにある。
なかでも一本釣りにこだわった独自の漁法で、
一匹ずつ丁寧に釣り上げた選りすぐりの太刀魚は”瀬戸の名刀”とも呼ばれるらしく、
近年では『豊島タチウオ』として本格的なブランド化もスタートしている。
話は飛ぶが、今も昔も変わらぬ漁のキーポイントは情報である。
特に豊島の漁師たちが狙う太刀魚のような、神出鬼没の回遊魚を相手にする場合はなおさらだ。
魚群探知機やGPSといった最新設備を搭載した漁船が多い現代においても、
豊島の漁師達は仲間同士の情報交換を重要視しいるそうで、
その主な情報交換の社交場となっているのが、この『豊島温泉』だとか。
温泉といってもボイラーで湯を沸かす普通の銭湯だが、いまでは島唯一の銭湯である。
家船(えぶね)にも風呂はなく、敷地の関係等で風呂が付けれない家がまだ多い豊島では、
漁の時間にあわせて午後4時から開業するこの銭湯が、
今も変わらず『生活の基盤、漁師達の社交場』として、とても重宝されている。
Nakagawa
◎島プロジェクト12番目の島『岡村島』を追加しています。どうぞご覧ください。
◎Shima Project Web. → http://www.shimaproject.jp/
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