日清戦争直後に敵艦隊の広島湾侵入を阻止するため、島々に砲台が築かれた。
総称を広島湾要塞といい、これは厳島にある鷹ノ巣高砲台の観測所跡と思われ、
近くに榴弾砲の砲床や即用弾置場など要塞施設が残っている。
1900年完成、1926年には廃止された。
同島室浜砲台、西能美島の三高山堡塁砲台、芸予要塞の大久野島北・中・南砲台と見て、
明治の仕事は丁寧という印象を受けた。
明治期に活躍した人々を描いたドラマ『坂の上の雲』が人気だ。
登場人物の秋山真之や廣瀬武夫が、もしかしたら船上から砲台を眺めたかも。
そんな想像を膨らませることも、遺跡・史跡巡りの楽しさのひとつだ。
ちなみに要塞は陸軍の管轄である。
NAWATA
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