この塊はカキの幼生を付着させ、筏の下に吊るしてカキを育てる付着器。
戦後しばらくまでは、カキ殻やセト貝殻、イタヤ貝殻で作られていたが、
昭和30年代後半からホタテ貝殻に代わった。
夏以降、外来生物であるムラサキイガイ(ムール貝)が大量に養殖のカキにつき、
その駆除に広島湾のカキ業者は手を煩わせられたと新聞で読んだ。
駆除の理由はカキの餌を食べ、育ちを悪くしてしまうから。
ムラサキイガイは足糸というものを使い移動できるため生存競争に強く、
カキ養殖にとって最大の敵なのだそうだ。
そんな強敵から守られて、大切に育てられたカキの季節が始まった。
NAWATA
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