広島県の県鳥アビ。聞き慣れないこの鳥は、ある地域で海神として大切にされてきた。
冬シベリア方面から飛来し群れが過ごすアビ渡来群游海面は、国の天然記念物に指定されている。
現代まで300年間続いた伝統漁法は、イカナゴを捕食するアビの習性を利用したもの。
海中でアビに追われたイカナゴに集まるタイやスズキ。人はそれをアビに紛れて釣り上げてゆく。
イカナゴが減り航行する船が増え、アビの飛来は激減し、やがて漁は途絶えることに。
アビを見つけ驚かさぬよう伝馬船で漕ぎ出す。捕り過ぎない漁には恊働という言葉がよく似合う。
NAWATA
◎島プロジェクト → http://www.shimaproject.jp/
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