地表の暑さを示す雲が本土の上に湧き上がり、延々と連なるのを他人事のように眺めた。
島がひと際涼しい場所という訳ではないが、それほど暑さが苦にならなかった。
豊島を初めて訪れたのは晩夏。照りつける陽射しの中で、真っ青な空と海が目に染みた。
天幕が眩しい漁船、日陰を拾って歩いた路地、気さくな島の人達も思い出深い。
海辺に日陰が広がり始めると、思い思いの場所で涼む人達の姿が見られる豊島。
普段とは違う環境の中に身を置く事により、暑さもいくらか和らいでいたのだと気づく。
NAWATA
◎島プロジェクト → http://www.shimaproject.jp/
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